【POG】ワラワラ's racehorse pedigree

血統素人の血統ブログ

グラヴィス(ラヴズオンリーミーの2021)

ラヴィス(ラヴズオンリーミーの2021) 牡

父 : ハーツクライ

母 : ラヴズオンリーミー(母父 : Storm Cat

馬主 : 三木正浩氏

厩舎:栗東矢作芳人

生産牧場 : ノーザンファーム

セリ価格 : 3億800万円(税込)2021セレクトセール(当歳)

2023年3月15日現在

5代目までに生じるクロス Northern Dancer 5×4×5

 

 

先日、ハーツクライがこの世を去ってしまいました。そして、2021年産がラストクロップとなります。これまでハーツクライ産駒からは、ウインバリアシオンジャスタウェイ等が種牡馬入りしておりますし、今年産駒がデビューのシュヴァルグラン、スワーヴリチャードや先日引退したサリオスも種牡馬入りしました。そして本馬においてはラストクロップの中で種牡馬としても期待が高い一頭であると思います。

 

 

母ラヴズオンリーミーについても、父ハーツクライにおいても説明不要な血統でありますので、サラリと。

 

 

母ラヴズオンリーミーは言わずとしれた名牝と言われる一頭であります。産駒としてはGⅠドバイターフを勝ち、期間内においてもGⅠ皐月賞、GⅠ菊花賞、GⅡスプリングSで全て2着、GⅢ共同通信杯を勝利しているリアルスティール(この年は2冠馬ドゥラメンテがいます)、GⅡ東スポ杯2歳Sを2着のプロディガルサン、そしてGⅠオークス、GⅠクイーンエリザベス2世C(香港)などGⅠ4勝のラヴズオンリーミーがいます。この3頭においては全てディープインパクト産駒です。これまでに10頭の兄姉がいますが、ディープインパクト産駒がその内7頭います。他、Danehill Dancer のラッドルチェンド、ハーツクライのジンゴイスト、ドゥラメンテのバトルハーデンといます。

 

 

本馬の全兄ジンゴイストについては、体質が悪かったようで、3歳3月の未勝利戦でデビューしますが7着でした。その後、名古屋に転籍し、4歳春にJRAに復帰します。その後5歳春に平場レースで勝利を挙げますが、障害レースで2勝を挙げ引退となりました。

 

 

本馬において、全兄のジンゴイスト程体質が良くないかというと、そうではないかと思います。当たり前だと思いますが、同じディープインパクト×ラヴズオンリーミーとの間でどの仔も順風満帆ではないということを考慮すると、ハーツクライとの2頭目という点で期待したい一頭です。3億を超えたセリ価格もすごいです。

 

 

母母の Monevassia は Kingmambo と同血にあたります。1つ上の半兄バトルハーデンは父ドゥラメンテということで、Kingmambo , Monevassia の2×3というクロスが生じています。調教は続けているようですが、未デビューです。このMonevassiaの仔は日本に多く繁殖牝馬として導入されていますが、ラヴズオンリーミー姉妹達の仔の重賞勝利はありません。ちなみに前々回書きましたキャサリンオブアラゴンの2021の母もラヴズオンリーミーの半妹にあたります。BMSとしてのStorm Catというのが、重要なポイントであるかもしれません。

 

 

本馬においては、間違いなくドラ1候補の一頭であり、ドラ1以外だと獲れないと覚悟する1頭かと思います。この血統は体質に問題がなければ、間違いなく走る血統ですし、ドラフト前(後でも)各種メディア、ブログ等で取り上げられる馬だと思いますので、その情報の取捨がポイントとなる1頭だと思います。ハーツクライの後継種牡馬として期待したいです